日記 : 瑞扇日記 : 見えないところのタノシミ
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-12-13 11:33)
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恵比寿の「ニャーゴ」さんに久しぶりに行きました。 ここのオーナーは日本舞踊を極めた方。ですから自然お話が長くなりまして・・・ 普段着物で過ごすことが多い私ですが、なにが気分転換って、洋服の楽しさ。勿論目に見える「アウター」もですが、「アンダーウエアー」の楽しさったら!! ここはデザインと機能を兼ね備えた下着に出会えるショップです。 出会った頃は「メイドゥンファン」というアメリカの物。それから色々な物を紹介して頂き、今日新しいイタリアの物と目が合ってしまいました。もうたまらなく可愛いプリント、付けているだけでウキウキしちゃうような一品です。 でも私、愛着のある品物はいつまでも身に付けていたいのでちょっとワイヤーが出たりした物を持ち込んだりして。 自分で補修できない悲しさ。オーナーは気持ち良く直しをお引き受けくださいました。 今はその時々の良品を必ずしも、再作成できない時代なのだそうなのに・・・ そういえば、広尾「ガルソネモンマル」のらんこさんも、たった一つのボタン付けから直して下さいます。 まぁ〜驚く程物持ちの良い瑞扇さん。でもお願いの品物持参しながら、新しい作品と出会ってしまうのですね! 今の時期らんこさんの所も冬商品いっぱい!私のお勧めの2ショップ。 是非一度いらしてみてくださいませ。
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お知らせ : お知らせ : 特集記事「和の心」第十回 着物で女をあげるを掲載致しました
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-12-13 2:10)
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特集記事「和の心」第十回[着物で女をあげる]を掲載致しました。
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日記 : 瑞扇日記 : 映画「筆子その愛」
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-12-6 16:09)
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♪街は色付くけど〜待ってる人は来ない〜♪って、 南沙織さんが歌ってましたっけ・・・と言ったって、さてメロディーが浮かんでくる方は・・・? 誰にでもある青春の季節の「歌」はめくられたページに必ず貼り付けられているもの。 心がまだ柔軟だった頃、季節の移り変わりが「色」で識別できていましたっけ。 だから今、螺旋を描きながら落ちてくる枯葉に、ほんの一瞬でも心を止めることができると、妙にウルウルしちゃう。 「まだ大丈夫・・」って。 私の秋心を揺すってくれた、ひと日。 弟子の瑞君の舞台仲間の本間健太郎さんが新入門なさいました。 早々に彼の出演している映画のご招待を頂き、近いこともあり「目黒パーシモン」という所に拝見に伺いました。 「筆子その愛」=天使のピアノ=という作品です。 都立大学前の駅から歩いて8分位の所に位置する会場。なんと美しい「秋色」の道。 すっかり=楽しむぞモード=でもそんな浮かれ気分を一掃されてしまう程の内容濃い作品でした。 「障害児教育の母」と呼ばれた石井筆子の生涯。 その筆子に常盤貴子さん、伴侶に市川笑也さん(映画初出演とか)。 健太郎さんは小倉一郎さん親分の、ちょっと頼りなげな子分。(後に二人ともぶっかえっての美味しい役) そして障害をもたれた多くのお子様。 大変なご苦労を描かれた作品ながら後味は良く、とても爽やか!これは創られた「山田火砂子」監督の瑞々しい感性の賜物でしょうか?太平洋戦争を挟み、冷静に世の中を見つめながらも、とにかく優しいのですよ。 ちょっと前に、近所の恵比寿ガーデンシネマで「パンズ ラビリンス」を見た時。 宣伝の=妖精=が出てくるシーンより、まずもって全く優しさの感じられない残虐シーンの数々(いかに戦時下といえども)に目を覆う始末。優しくないし救われない。 映画だろうと舞台だろうと、救われない作品は私の中ではシンドイのです。 と勝手なこと言いますが、私が私の想いだけで創っている作品を、いつも変わらぬ温かさで応援して下さる方に、今更ですが感謝感謝でございます。
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日記 : 瑞扇日記 : 知らぬが仏
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-11-28 12:46)
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私をケアーしてくださっている裕子先生にリフレクソロジーしていただいて来ました。 実は昨夜中久しぶりに「金縛り」にあいました。 その瞬間なにか霊的なこと考えがちですが、よくよく思えば過労。 当然肉体も精神もちょっと疲れちゃってる・・・・・というところでしょうか。 ここを無理するととんでもない症状があらわれますので皆様人事ではありません。 プチリラクゼーションをお勧めします。 で、あれ程ご注意頂いていたのに、私の左足「捻挫」していたそうです。 と申しますのも、しばらく前のことです。 父のことであるドクターと言い合いをしてしまい、その場は頭を下げて帰ってきたものの、 なにか納得いかないままの帰宅途中、ガクッと左足をひっくり返してしまいました。 痛かったものの抛っておいたら治ってしまったので、すっかり忘れていました。 ところが今日施術して頂いている時、裕子先生に(下世話な物言いですが)バレてしまいました。 いえ、ずっと足を気を付けるようにおっしゃっていただいていましたのに、黙っていました。 「怒りますよう〜って怒らないけど・・だめですよ〜」当然テーピング。 しかし平気で踊っていたところがコワイ。 知らぬが仏。とは正にこういうことを言うのでしょう。 なにかひと仕事終えた時は、自分を労わることを忘れがちです。 「危ない時」こそ主治医の先生の存在に感謝多謝なのです。
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日記 : 瑞扇日記 : お入学事情
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-11-27 14:05)
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またまたお花の「蘭」のお話ですが、 2年目と3年目のものが、可愛い蕾をつけているのを発見しました。 日に日に膨らむ若緑の花芽は、それはもう愛しく毎日「いい子いい子」しています。 放任主義の親が、できの良い子を自慢するようなものですね。 さて、自慢といえば大切にお稽古をつけている未就学児童のお嬢ちゃんと坊ちゃんが、 2年続けて第一志望の幼稚園にお入学を果たされました。 古典芸能である日本舞踊を学習しているということが、少なからず好影響を与えたとは、気遣い深いご両親の弁。 まずはご本人とお家の素晴らしさなのですが、私としてもとても嬉しいことです。 小さいお子が、着物に着替えて舞台の下手から上がり、お扇子を前において、 「お願いします」 「ありがとうございました」 とご挨拶してまた下手から降りる。 そして次に待っている人に、 「お先に失礼しました」 とお膝を付いてのご挨拶。なんとも微笑ましく見よいものです。 勿論3歳児ですからお舞台上では遊んでいるようなもの。 でもしっかり私の言うことはキャッチしているのです。 お稽古はまず「なぞる」こと、すなわち「真似」から入ります。 左右逆だったりしていても自然に同じことができるようになります。 可愛いのは私と対面して「芸」の神様にご挨拶ね・・・と 言って始める時にわざと「おやすみなさい」などという時。 すっかり遊ばれているのはこちらでして・・・ 子供の吸収力は素晴らしいですね。 忘れていた色々なこと思い出させられるひと時です。 それもこれも芸あればこそ。 今日も感謝でした。
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日記 : 瑞扇日記 : 古典的悪戯
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-11-16 11:34)
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「瑞扇の会」を恙なく終了しましたが、まだまだあと始末ができておりません。 ご支援頂いた皆様には、心よりのお礼を申し上げたつもりでおりますが、きっと欠落している事が多々あることと存じます。行き届かないところどうぞお許しいただけますよう、この場をお借りしてお願い申し上げます。 さて、季節はめぐり街路樹は美しく金色に染まり始めました。 ここのところ色々な舞台を拝見の機会に恵まれ、それぞれに感動を覚えましたが、 感想をのべさせて頂くエネルギーがありません。 「瑞扇の会」=班女 ふたり=に注ぎこんだ想いが、まだ心からも身体からも抜けてゆかないのでしょう・・・ 夕方になって初冬の日差しが柔らかく差し込む頃、ピンポーン!とインターホーンが鳴ります。 母がは〜いと言って玄関に行くと、誰もいません。 何日かそれが続き、母も不思議に思っていたところ、ある日小さな少年の後ろ姿を発見したそうです。 そしてまたある日、私がシャワーを浴びているとピンポーン!続いてタッタッタ!と小さな足音。 玄関では母の「は〜い」。 そこではたと思い当たりました。いつかの蟹の少年。 「ね、もし蟹持って行ってくれるのなら、ここピンポンしてね」と私は言いましたっけ。 それを覚えていて学校の帰りに押すのでしょうね。 母の見た後ろ姿の描写は、私が会った少年とそっくりでした。 可愛いですね!なんとも古典的悪戯でしょう? いつか捕まえて、「ねえ、ここに成ってるブドウ狩りをして行かない?」と声をかけたい昨今の我が家です。
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日記 : 瑞扇日記 : 密やかにそっと何かが・・・
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-10-21 0:49)
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私は今、全くゆとり(私の中で、ユトリ=遊びですが)のない日々をすごしています。 でも、これが妙にキヤキヤしているのです。 と申しますのは、26日のリサイタルに向かって最後の猛ダッシュ!なのです。 なのにもわぁ〜としています。これって「班女」という役の世界に入り込んでしまったということでしょうか? ごめんなさい。 多分、今の私は主観的にしか物事が見えていないのだと思います。 しかしその内部から全体を眺めている「目」の中での特記事項はご出演頂く、 安奈淳さんの素敵に純粋で自然な「実子さん」。 私はすでに去年の「花子」ではなくなっています。舞台は生き物、ナマモノ。 苦しくも震えるくらい楽しいお稽古の日々です。 =世阿弥=清元版は、拵え、総とっかえになる程の勢いです。 一体全体、何が私の内部に入りこみ、ひそかにそっと・・・私を変えようとしているのでしょうか? 手に触れることのできない世界にアリスのように移動中の瑞扇です。
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日記 : 瑞扇日記 : 三軒茶屋中央劇場
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-9-16 2:39)
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=美の改革者 武智鉄二全集=と銘打ち、武智先生の映画が上演されました。 その中の一作「紅閨夢」(コウケイム)を拝見しました。 というのも花柳春先生が出演されているからです。 DVDとして貸し出し不可能な作品なので、どうしても映画館に足を運ぶ必要がありました。 一人でサッと出かけられる時間は限られているので、12:15の回でしたが、まあなんとその映画館のレトロな雰囲気・・・というか、よくぞ残ったという感じの・・・いわば昔のままの佇まいにグッときて、会場内のまばらな観客にワッときて、ちょっとドキドキものでした。 花柳春先生は20代でらしたとか・・・・美しい!!なんてものじゃありません。 土方巽さんなどと、創作「道成寺」を踊る舞踊家という設定。 そして武智夫人でもいらっしゃる川口秀子先生の美しい凄みと役の魅力! 谷崎夫人を髣髴とさせるものでした。 春先生の代表作=一中節=「松風」の初演のお稽古で、武智先生、川口先生がおっしゃっていらした珠玉のお言葉をふと思いだしました。 私自身も武智先生の「累」(カサネ)をさせて頂きました折、川口先生にお教え頂いたことが、大切な宝物として心と身体についております。 いつでも何かに挑戦!本物を知ってこそ活きるアバンギャルド精神。 もの創りをする人間にとって、なくてはならないものなのでしょう! さあ先人の才能にエネルギーを頂いて勇気凛々で頑張らなくちゃ!!
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日記 : 瑞扇日記 : 蟹の行方・・・?
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-9-12 10:56)
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何人かの方から、あの蟹はどうなったの?というお問い合わせを頂きました。 本当にどうなったのでしょうか?父にどこで取ってきたのと聞いたら、将棋を打ちに出かけた時、小学生の男の子が見学に来て、何匹かの沢蟹を持っていたそうです。 父のことですから「おっ!めずらしいねぇ?。それどうしたの?」と聞いたところ 「おじさん欲しいの?」と問われ、ジュースか何かと交換してもらったらしいです(笑) その後、蟹をもらってくれた少年と出会うことがなく、情報が得られません。 ご報告できずごめんなさい。 でもきっと元気!と信じます、命って凄いですよね。 実は昨年のリサイタルの時に頂いた胡蝶蘭。 玄関先に置きっぱなしにしておいたのですが、何と!沢山蕾を付け、美しく咲いてくれたのです。 ふと他のお花にも目をやると、薔薇もむくげも花開いています。 太陽と風と・・・後何でしょう?なににせよ新しい命は大きな力を与えてくれますね。 見ているだけで身体の中からフツフツと何かが沸いてくる気がいたします。 本当に生きていくということだけだって大変ですけど、小さな花だってあの台風にもめげず咲いているのですもの、頑張らなくては!・・・ と言葉にするとこんなに簡単ですが、実際楽じゃないですね。 時間の制約を考えなかったらどんなに良いでしょうね。とは言えどうしたって制約はあります。 が、その中で自分の時間を見つけてゆくことが大切かも知れません。 ちょっとゆったり、例え5分でも10分でも。
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お知らせ : お知らせ : 10月26日(金)瑞扇の会「班女 ふたり」開催のお知らせ・チケットお申込みのご案内
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-9-3 12:12)
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来たる、10月26日(金)セルリアンタワー能楽堂に於きまして、 瑞扇の会「班女 ふたり」を開催させていただきます。 今回は芸術祭参加に認定されての再公演です。 共演は、安奈淳さんです。
能楽の完成者、世阿弥による「班女」を古典の形をとった新作浄瑠璃で、 三島由紀夫作の「近代能楽集 班女」を舞踊劇とさせて頂きます。 どうぞ皆様お越しいただきますようお願い申し上げます。 またチケットのお申込みも承っております。
公演名: 瑞扇の会「班女 ふたり」 ※詳細はこちら 公演日: 平成19年10月26日(金) 昼の部:午後3時30分開演(3時開場) 夜の部:午後6時30分開演(6時開場)
場所 : 渋谷 セルリアンタワー東急ホテル 地下2階 セルリアンタワー能楽堂 (03-3477-6412)
入場料: 指定席 正面 8,000円、 指定席 脇正面 6,000円、 自由席 中正面 4,000円
チケットのお申込み方法: (1)HPよりお申込み ※こちらへ (2)お電話・FAXにてお申込み 西川瑞扇舞踊研究室 03-3713-2003 いづれもお申込みを受付後、当方から代金の振込先をご案内させていただきます。 お振込の確認後、チケットを送付させていただきます。 会場となります能楽堂は座席数が少ないため、お申し込みはお早めにお願い申し上げます。
お問い合わせ:西川瑞扇舞踊研究室 TEL・FAX (03-3713-2003)
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日記 : 瑞扇日記 : 松井誠座長と蟹と少年
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-8-28 14:41)
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9月の明治座「松井誠特別公演」は、 「さくら吹雪」というお芝居と誠版レビュー「東西おんな百景」の二本立てです。 私は両幕とも振付(日舞)を担当させていただいております。 勿論ショーにおいて全体の構成演出振付は座長です。一緒に色々考え、それを具象化してゆく楽しさは得もいわれぬものです。しかしひとつの舞台が創られるには大勢の人=大勢の知恵=が必要です。 なにがあっても初日の幕を開ける凄さ。これぞプロの仕事です。 役者さん、踊り手さん、大変な努力です。私達振付チーム、「瑞扇と知恵の輪」もテンション上がってます! 是非劇場にお御足お運びくださいませ。 ここのところ毎日がこんな調子です。夏休みはまだまだ先のことですが、昨日、父がどこからか小さな蟹をとってきました。命あるものがいるっていいですね。 植木達もそうですが、エネルギーをもらえます。 朝目覚めると(蟹元気かしら・・・)と、気になるものですね。 でもこんなに忙しがっていては世話もできないし・・・ そこへ可愛い二人の少年が通りかかりましたので、「ね、生きてる蟹がいるのよ、良かったら帰りに寄って」といって出かけましたが、夕方二人で来てくれたそうです。 母が「分けてあげようか?」と言ったら、一緒に入れて欲しいと言ったそうです。 どうやって飼ってくれるのかしら? 忙しがってる私の=閑話休題=嬉しい、ホットな出来事でしした。
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日記 : 瑞扇日記 : 下浚い
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-8-10 14:36)
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8日にセルリアンタワー能楽堂において、「瑞扇会」の下浚いを行いました。 12日の本番通りにリハーサルをすることを「下浚い」といいます。 演奏家の皆様、狂言方(進行役)、後見(演技が恙無く行くよう見守る役)衣装方さん、床山さん、そしてお舞台と照明さんとをつなぐ方、出演者を誘導する方、等・・・多くの方々とも綿密な連絡をとりながら、ほぼ本番に近い形で進められました。 瑞扇会としては、能楽堂の形式は初めてですので、私自身が神経質になっている部分はありましたが、先日「場当たり」を行ったお陰か、出演者はなかなか堂にいったものでした。やはり「場数」がものをいいますね。 「ここで何歩歩いたつもり、ここで方向転換したつもり・・・」とつもりではいけません。 やはり「実体験」が必要です。私など不器用な人間は、それを何度行っても思うようにゆかないのですもの・・・ 12日に最高の演技ができるよう、各々が心身の管理をして、爽やかにすごせますよう、芸の神様にお祈りするばかりです!
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日記 : 瑞扇日記 : ツボ合わせとか場当たりとか
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-8-1 0:57)
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8月12日に行う「瑞扇会」に向かって、真剣な日々が続きます。 7月27日には、長唄のツボ合わせをいたしました。 このツボとは文字通り、「肝心要のツボ」を押さえるための合わせ稽古で、演奏家の方に踊り手の「息」をお伝えします。 これは生演奏だからこそ出来ることで、とても大切なプロセスです。 その時に録音させていただいた音源で、今日は渋谷「セルリアンタワー能楽堂」にて「場当たり」ということをいたしました。 実際に能舞台に上がってみると、今まで実寸の場所でお稽古はしていたものの、全く異なる次元が出現した感じで、思わぬことが起こります。しかしそこが生きた舞台の面白さ。芸の神様に背中を「ぽん」と押されて、皆す?っと踊りだすのです。 これで8日の下浚い(舞台稽古に相当します)には、ずいぶん心も身体も「馴染む」ことでしょう。 これって凄く大切なことだと思います! 驚くことに番組は少ないものの、あらゆる年代の女性が演技を競うことになりました。 それぞれの年代の美しさを表現できたら・・・・と。 日本の古典舞踊をもってして!!
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日記 : 瑞扇日記 : おこないも良く・・・
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-7-30 0:52)
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お陰様で恵比寿盆踊りの2日間、お天気に恵まれ、無事にそして大盛会のうちに終了することができました。 感謝です!! 今年は若者が多く、男性も浴衣で大勢参加してくださり、エネルギー溢れる時間を共有させていただきました。 代官山から参加のリチャードギアー氏(私が勝手にそう呼んでいる)HIROKIさん。 お稽古からの参加という熱心さ、そして浴衣姿の綺麗さ・・・ ありがとうございました。 それにしても開催に至るまでの各町会の皆様、学校の先生方、警察の方、消防の方・・・ 並べたらキリのないくらい多くの方のご協力により成り立っているのだとつくづく感じさせられる2日間でした。 警備の方の神経たるやさぞ大変でしたでしょう。 何事もなくて当たり前、ちょっとでもトラブルが発生したら大問題です。 本当に本当に感謝のお祭りでした。 私は今朝から「瑞扇会」に向かって、走ってます!
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日記 : 瑞扇日記 : いよいよです
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-7-25 16:59)
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今日は盆踊りのための最終講習会でした。 西川藤恵さん(渡辺藤子さん)本当にお世話さまです。 勿論多くの皆様、ありがとうございます。 当日フリーでお出ましの皆様、どうぞ思う存分踊ってくださいませね! リードオブマン&ウーマン揃いましてよ。外人さんへのレクチァーも整いました。 どうぞ恵比寿へ!! 助手を務めてくれる役者の渡辺隆さんと共に、9月の振付の打ち合わせを兼ねて「善や」さんでお食事。 新さんまの美味しかったこと!ふかさこさんの腕に惚れ惚れで良い一日が終わりました。 ふ? ご馳走さまです。
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日記 : 瑞扇日記 : 恵比寿と盆踊りの進化
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-7-23 3:00)
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いよいよ恵比寿盆踊りの講習も残すところ一回(25日)となりました。 今回は恵比寿のオリジナル「恵比寿音頭」「YES YES EBISU!」の細かいお稽古の他に昭和39年の「東京五輪音頭」が増え、新曲を覚えるのが大変と思いきや、皆さんすぐ覚えられてこれなら当日参加の方もすぐ輪に入って踊れることと確信しました。 そして昨年、やむを得ず出来なかった「八木節」「相馬盆唄」も復活し、バリエーション豊かに盛り上がること間違いなしです。習会参加の方々、本当に腕を上げました! 地元の小学校、中学校にも出向き久しぶりに校庭や体育館で全校生徒とサンバ踊るのも、何か懐かしい思いでした。 「盆踊り」というものを通して地域活動の一環に触れ、皆さんが街をより良くしようという熱意を共有できて、 一番進化しようとしているのは、この私自身ということに気付いた昨今です。 27日、28日にはどうぞ恵比寿にお出かけくださいませ。
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お知らせ : お知らせ : 8月12日(日) 舞踊会「瑞扇会」のお知らせ
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-7-14 6:08)
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おかげさまをもちまして、本年も西川瑞扇と門弟によります「瑞扇会」を開催させて頂くこととなりました。 これもご支援くださる皆様のお力添えあればこそと心より感謝いたしております。 今回は能舞台に相応しい作品となりますよう稽古に励む日々でございます。 どうぞ皆様、お気軽にお越し下さいますようお願い申し上げます。
日時 : 平成19年8月12日(日) 午後2時開演 (午後1時半開場) 場所 : 渋谷セルリアンタワー能楽堂 入場料: 4000円 お問い合わせ: 西川瑞扇舞踊研究室 (03-3713-2003) 当ホームページの「お問い合わせ」より 演目内容 一、長唄小曲 ひなまつり 宇野向日葵 一、長唄 松の緑 三堀清 一、長唄 春の調 中川奈々江 一、長唄 島の千歳 羽田圭子 一、一中節 松襲 西川瑞乃 鈴木悦子 一、長唄 都鳥 西川瑞晶 一、長唄 賤の小田巻 西川瑞桜 一、一中節 都若衆万歳 西川扇佳久 一、長唄 連獅子 山戸あづさ 西川瑞扇
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お知らせ : お知らせ : 2007恵比寿盆踊り公開稽古のお知らせ
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-6-28 8:58)
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今年も恵比寿盆踊り 7月27日(金)、28日(土)へ向けての公開稽古を開催致します。 昨年、完成いたしました「恵比寿音頭」、「YES、YES、EBISU!」を始め、従来からの踊り等盛りだくさんご用意しお待ちしております。皆様ふるってご参加下さい!
振り付けを覚えて本番で盛り上がりましょう! 皆様のご参加をお待ちしております。
公開稽古日 ・7月14日(土) 午後6時〜9時 ・7月16日(月) 午後1時30分〜4時30分 ・7月20日(金) 午後6時〜9時 ・7月25日(水) 午後6時〜9時 稽古場所 恵比寿区民館 2階 集会室
指導:西川瑞扇
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日記 : 瑞扇日記 : 当然見るでしょう・・・の一品
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-6-9 15:31)
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や?「パイレーツオブザカリビアン」最終章。 すご?く面白かった!!ちょっと長いですよね。でもでもイイ?いぃ!!! 今回はアジアはシガポールも舞台。ハリウッド映画らしく豪華絢爛。 一見汚いシーンもすごい丁寧なコンテが見える。つまりファッショナブルな仕上がり。 しかしうまいな!映像のカットと音楽。ドキドキするもの。 だ?いすきなジョニデはどうかって?モチモチ最高。でも「腕」のある彼に、分身はいらないのでは・・・ 映像だからこそ分りやすいショットはいらないのに・・・と思いませんか? これこそ大画面でこそ魅力爆発。DVDだけでは良さがわからないわ。ネ見て見て!!
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日記 : 瑞扇日記 : なんでもライブが一番
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-5-30 12:47)
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14日目の大相撲を拝見。中入り後でしたが、やはりライブは良いです! いつも思うことなのですが、テレビの前で感じる色々のことが現場では大違い。 それより良いこともあればマイナスもあり。どっちもOK、要は魅力があれば良いのですよね。 でも「しきり」はちょいと一杯呑むにはよい間。ただしおしゃべりには要注意。 案外短い時間ですね。見逃しちゃう。 ご贔屓は負けちゃった。「ホウマショウ!」と応援も多かったのに。 彼の親方がイイナ。相撲が好き!という精神がね。 私スポーツ音痴なので多分言っている事見当違いかも知れません。 でも何かを愛するってすご?く大事。そしてそれを実践してる人って素敵! 例えば野球界では野茂選手。カッコイイ!! 一筋の人は生き生きしてますね。自分を成立させるためには多くの誘惑に乗るか反るか。 でも結局は自分自身の確立。コツコツ、イキイキ、そしてドカ?ン。 相撲真剣勝負にエネルギーもらってきました。 勿論高揚した後のお楽しみもある訳で、この日ご招待くだすったW先生ご夫妻に さらに美味なる「おうな」をいただき、帰りのタクシーの中でも千鳥足の私でした。
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日記 : 瑞扇日記 : ぱぷ??
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-5-23 12:10)
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水曜日の担当はK君、あっ、いきなりですみません。 お豆腐屋さんのお話です。母のお気に入りです。 どうも家が最終コースになるらしく夕食には間にあいませんでしたが またまたいろいろ購入しました。 先日、ざる豆腐を買ったSTさんは、美味しかった!また買おう!っとの感想。 そう言えばず?と昔、叔母がここでお稽古をしていた頃、おでんやさんが来て、 赤塚さんの漫画の「チビ太」君が持っていたような四角三角丸の三段重ねの串刺しのおでんを 皆さん買って食べていましたっけ・・・ 家の前の道路幅は変わっていないのに、のどかなものでした。 今日などは、K君轢かれないようにと何度も注意するくらい車がビュンビュン。 でも人は変わらないのですよね。 心地よいコミュニケーションはとりたいと願っているのです。 当然そこに存在する人間の繋がりは様々で、お商売もありお商売抜きもあり。 いずれにしろぐるぐる廻っているのですね。折りしも黄昏時、沈み行く太陽は直線には落ちてゆきません。 まーるく、まーるく。 胸いっぱいに空気を吸って、さ、気持ちも身体もリセットしなければ!
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日記 : 瑞扇日記 : ぱぷ?
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-5-22 16:15)
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懐かしいお豆腐屋さんの響き・・・ と言たって、その音を伝えられなければ懐かしいも成立しないのですが・・・ ここのところ、そのお豆腐屋さんがやって来るのですよ。 夕方になると「ぱぷ?」思わず窓を開けてみれば感じの良い青年。 若者が荷車を引いているだけで母は感激。で旗を見ると、なんでも築地の「野口や」とか。 思わず買っちゃいました。豆腐ステーキ、生湯葉、奴、う?ん美味しい!! お稽古に来ていた女優STも買っちゃいました。昔は路地のそこここで見られた風景。 ごく個人のお商売が成り立っていたのですね。 時代が分ってしまいますけど、私が子供の頃はお豆腐屋さんも金魚屋さんも、おでんやさんも 皆屋台を引いて歩いてましたっけ。そう言うとすごく昔みたいだけど、そうでもないのですよ。 ほんのちょっと前まで、日本にはそんな光景があったのです。 なんか皆、進歩の恐るべき速さについていっているような振りはやめましょうよ。 じゃぶやぶ池でザリガニを獲ったのはついこの間、縁日で金魚すくいの一等賞になったでしょ? 一等賞・・・はいいネ!頑張った分だけご褒美もらえて。 それもゲームソフトなんかじゃなく「ンートと鉛筆」・・・ そんな時代に戻りたいな。と、やだやだ懐古趣味みたい。 「ぱぷ?」がいけないんだ。でも吹いている人は演劇青年でした。 夢の実現を目指す若者と、私張り合ったりして(笑) 結局前しか見つめられない私でした。 話することが苦手な若者、世間に「ニート」とかいわれる前に面白い時間作りましょう。 どこかで、何かできっと一等賞になろうね。
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お知らせ : お知らせ : 門弟の「活動情報」を更新致しました。
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-5-18 13:59)
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門弟の「活動情報」を更新致しました。
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日記 : 瑞扇日記 : 美しき時間
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-5-17 12:55)
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1年ちょっとぶりに田谷さんにお目にかかりました。 麻布十番の画廊で展覧会(この響き、大好きです)がありました。 今回は「甦生の古布花・美羽」山口珠音(じゅね)さんとのジョイント。 まあ!新作の素敵なこと!!20号の「囚われた記憶」・・・ 作品の前で想いを語り合い、あっという間に時が過ぎてしまいました。 お互い年を重ねてこそ表現できることがある・・・・年とるって嫌なことばかりじゃないのですね。 なにか抜けてゆく無機質な色気・・・・こんなことが出せたらいいな。 田谷京子さんの描く肌の、なんとも微妙な色合いには脱帽です。 10月26日に行う「班女」の再演ではまた新たな田谷さんの魅力をご紹介できることと思います。 山口さんとはお初にお目にかかりましたが、古布をデリケートに駆使したコサージュなど、 優しくて懐かしくて、ふ?と世界に引き込まれてしまいました。 そこで、簪(かんざし)をお願いしました。出来上がってくるのが楽しみです。 画廊を出ると暮れなずんだ古い町並みに、なにやら美味しそうな匂い・・・ なんだか泣きたくなりました。 時よとまれ!美の中に。
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日記 : 瑞扇日記 : 暁の寺
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-5-6 3:33)
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行動的だと自負しているものの、実は結構集中タイプで長丁場動きまわるのが苦手かも知れません。 好奇心が強いのに、あちこちは気が向かないのですね。 ここだけは行ってみたかったお寺、ワット・ポー(涅槃寺)。 アユタヤ時代からあったものをラマ?世が再建に着手したものだそうです。 巨大な涅槃仏に圧倒されました。そして様々な大きさの仏塔の美しさ。 そこから渡し舟に乗って、チャオプラヤー川を渡り西岸のワット・アルンへ。 そこは(暁の寺)といわれるごとく朝夕が最も美しいといわれています。 本当はその時間まで待つのが良かったのでしょうが、暑さと人の多さ、 すっかり集中力が消えて、結局は日中行動しすっかり疲れてしまいました(苦笑)。 でも中国陶器でモザイクされた大仏塔は見事でした! 塔は急勾配で登りは良いのですが、降りて来る時、彫像に触れてはいけないのでちょっと怖いようでした。同行してくれたカレンさんは座って降りました。 どこへ行っても物を売ろうとする人は「これカワイイよ。安いよ」と片言の日本語で呼びかけます。 ヨーロッパで、ブランド店に入ってもやはり「カワイイですよ」と言われましたっけ。 余程日本人は「カワイイ」というのでしょうね。 かくいう私も思わず「あらカワイイ・・・」これですものね。
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日記 : 瑞扇日記 : タイは人から人
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-5-4 8:20)
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初アジアは「タイ」・・・ 目的は「Bumrungrad International」という病院です。 まあなんと!素晴らしい病院です。掲示板などではなく、全て人から人。スタッフの多さには 全く驚かされます。日本人スタッフも常時10人はいらして心強い限りです。 で私は検査を受けました。お陰様でクリアーでした。 バンコクは都会ですがこれから5年後10年後にはどうなるのだろう?・・・ という、まだまだ発展途上の楽しさがあります。 タクシーやタクタク・・・気を付けながらも何度も騙され、でも皆希望を抱いて働いているの だから仕方ないかな・・・と思わせるところがあります。 今、先進国といわれる国はどこもこんな景色を持っていたのだと思います。 でもエネルギッシュでいいな!タイは。夢を見る余地がある。満たされない故の自由。 無意識の意識で、何かを求めて働く人々。誰もが何を欲しいかを明言できないのに、ただ頑張る。 私達もそうやってきたのかも知れない。その結果がどうか・・・は? タクシーを待っている時、物凄い雷と雨。日本なら順番を気にするところだけれど、 そこではまず身体の不自由の方、次は赤ちゃんを抱いた人、遠い人、そしてやっと私達。 1時間も予約時間を遅れたレストランもOK、やはり人から人。 さて面白いのはこれからです・・・。
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日記 : 瑞扇日記 : 青い通園バッグ
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-4-12 13:34)
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子供とか犬や猫・・・みんなこちらの心を読むようで やたらなことできないな・・って感じしませんか? 大人になるとどうして人の心が理解できなくなるのでしょう。 自分の想いが全て。絶対正しい!なんて言えるわけないのに。 自分を正当化するために意識外でどんどん他人のせいにしてしまう。 子供に「しつけ」をするということは、自分に言い聞かせるということかも知れません。 昔は子供が苦手でした。子供が天使なんてウソだと思ってたし、心底可愛いなと思うのは かかわりのある子だけでした。でも子供は天使と話ができるのだということ、ちょっと思い出しました。 私の甥が1歳くらいまで、なぜか舞台の上手上の方を見上げてはニコニコして、私には解らない言葉で 話をしているのです。きっといたんですね。天使が・・・それってもしかして甥可愛さの私の思い込み? いえいえやっぱりいたのです。でも可愛いって良いことですね。 私は自分の半襟しかつけられないのに通園バッグ作りましたものね。 しかも手縫いで(単にミシンが使えないだけのこですけど=指さしてから=) 糸目もぐちゃぐちゃなのに長いこと持ってくれました。とっても嬉しいことです。 可愛いお弟子さん達は、私の帯や着物を身につけてくれます。 さすがに手作りバッグだったら拒否するでしょうにね。それもやっぱりとても嬉しいことです。 目が澄んで、利害関係なく人と付き合えた頃の気持ちを思い出すことができたら 争いなんてなくなるのに。 おしめがとれて自分で歩けるようになると、何故か忘れちゃうのでしょうね。 きれ?いな青い心、まったくなくなる前に磨いてピカピカにしておきたいものです。
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日記 : 瑞扇日記 : のぼる
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-4-10 7:07)
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誰しも上昇志向はあるもので、その根幹は「夢」だと思います。 夢の在り方は勿論様々で、絵に描いたようなものから現実味を帯びたものまで、 それこそ見る人の数だけ、いえその何倍ものものが存在するでしょう。 私も人並みに「上昇志向」はあるものの、自分が抱え込んでいる「夢」は、 =言葉では表せないもの= つまり大切な想いは口をついてでないものなのですかしら・・・ でも昇る面白さは必要なことなのかも知れません、ただし昇り方を間違わなければ。 子供の頃から在る公園の、桜が舞い散る中に佇むとフッと時間が遡ります。 私小学生の頃、しょっちゅうこの公園で木登りしてたっけ・・・ 学校から帰るとまず遊びましたものね。 母の手作りの洋服を着て、大勢でおっかけっこ。 追い詰められて捕まるのはシャクだから木に登って逃げるのです。 それは木からトイレの屋根に飛び降りたはいいものの、 前開きのジャンバースカートのホックがボボボボッと開いてしまい 男子に囃し立てられ、ものすごく恥ずかしい思いをするまで続きました。 まるで猿の子ですよね。 今、公園にいるのはせいぜい保育園児たち。寂しいですね。 ずいぶん生きてきた今、さて何に、どこに「のぼって」行こうかと・・・ 間違わずに、夢先案内人に従って。
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日記 : 瑞扇日記 : あたりまえ
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-4-8 6:17)
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春は新しいことの始まる季節・・・とは誰もが感じていることでしょう。 実際「変わり目」に違いないと思います。 まず=肌=メイクアーティストの青木さんも「3月は肌が変わる時だから・・」とおっしゃてます。 そういえば青木さんにメンテナンスして頂くまで、必ず今頃は肌がボロボロになってました。 変わり目といえば、歳にも幾度となくそれが訪れ、そのたびに自分見直しをするというのも、案外良いことなのかもしれません。 そしていつもその季節を「春」と考えれば希望も持てるというものですしね。 そんな中にいる時の私の病中食は、風と緑と本と音楽、絵画にDVD。 そしてそれは優しい方々のまにまに存在しているということは言うに及ばずです。 倉橋由美子先生の「幻想絵画館」はキリコ/神秘的な動物、 ゴッホ/星月夜・石濤/黄山図巻、デルヴォー/町のあけぼの、 ルソー/眠れるボヘミア女・オキーフ・フラワー・アブストラクション、 マティス/赤いアトリエ・などなど・・・・ の美しい絵画(先生の大好きな作品群でしょう)に主役の「入江慧」君が主宰する 数々の「会」、ネットワークによせられた情報をお話にした短編です。 昭和63年から発表された作品ですが、ネットを駆使しての物語は素晴らしく新鮮で、 今読んでも未知への広がりを感じ、故に心も元気になろうというものです。 頭が痺れたところでショスタコビッチのセカンドワルツやマーラーの5番、特に第4楽章を聴いて、 筧本生さんのパリの街角で牡蠣を持ってじっとこちらを見つめる赤いセーターを着た男性や、 田谷さんの猫の女性、杉山さんのオリーブをながめると肩から力が抜け、癒されてゆく感覚が 身体の中に広がります。 身体や心だけでなく、魂まで考えると常時まるまる健康な人はいないでしょう。 どこかが病んでしまうのはあたりまえのことです。 そんな時、自分用のレシピを基にとびきりの病中食を作ることをお勧めします。
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日記 : 瑞扇日記 : 能舞台 檀の会(まゆみのかい)
from 西川瑞扇 Official Homepage
(2007-1-22 2:53)
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観世流能楽師の松木千俊さんのお舞台を拝見しました。 ご長男の松木崇俊さんの初面(はつおもて=能楽師の元服といえる初めて面をかけることだそうです)の 「経正」(つねまさ)のなんと初々しかったこと。 狂言「佐渡狐」、仕舞「夕顔」「藤戸」と続き、松木千俊さんの「船弁慶」。 今回初めて脇正面の最前列で拝見しました。 なぜなら親友の弘美さんが面を打っているためどうしても一番前じゃなきゃ嫌! と主張するもので(笑)でもそれが良かったのです。 演者の気をそのまま受け、迫力にひっくり返ってしまうのではないかと 思うほど素敵だったのです。 千俊師の前シテの「静御前」は美しく源義経(子方の小早川康充さん)との 別れを嘆いて舞う舞いには切なくて涙する思いでした。 愛する人との別れ程辛いことはありませんものね・・・ 静が去ると船頭(野村萬斎さん)の締めた迫力の登場で瀬戸の海が目の前に広がります。 この船頭には一度お幕に音もまく駆け込むや早替わりで装束が替わり、船に乗ってスーッと 現れるという見物客にはたまらないご馳走が用意されています。 船に乗り込む義経、弁慶(宝生欣哉さん)一行がお幕の中に現れる平家の大将知盛(千俊師の後シテ)を 見つけ、その姿を見た瞬間はぞくっと心が震えました。 美しく悲しい男。幽霊であることがことさら品のある色気を感じさせ、その後の義経との戦い、 弁慶に祈り伏されて消えてゆくまで、息もつけないお舞台でした。 新年から本当に良いものを拝見できて嬉しい限りでした。
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